2018年11月23日、私は初めてAKB48の劇場に足を運びました。まず初めに壁に先輩たちの写真がかかっているレッド・カーペットを通り抜け、大好きな先輩の写真をちらりと見ました。嬉しい!劇場に入ると、そこが想像していたよりもひときわ小さく、中がレトロな雰囲気に包まれていることに少し驚かされました。観客席は映画館にあるようなリクライニングシートではなく、小さく角ばった長いすで、背丈の低い木製の背もたれが付いていました。真ん中にある2本の柱には劇場ができた年数を示すピンクのテープが、全部で12本貼られていました。劇場は12年前の当時の姿をそのまま残しており、私たち後輩に、初心を忘れることなく、先輩たちがAKB48のために心血を注いできたことを心に深く刻むべきことを教えてくれているのだと思いました。以前私も秋葉原でここを何度ともなく通り過ぎ、いつか観客としてこの劇場に入ることもあるかなと想像していましたが、まさか自分が後輩としてこの神聖なステージで踊ることになるとは考えもさえしませんでした。ステージは私たちがふだん練習している教室よりもずっと狭くて、リハーサルの時動くスペースに気を付けていないと、当たり前のように他のメンバーにより強くぶつかりました。けれども、この小さなステージで、AKB48の先輩たちによる生き生きとしたパフォーマンスが次々と繰り広げられたのです。休憩時に劇場の1列目の真正面にある「神席」に腰かけて、軽く両眼を閉じると、私の尊敬する先輩たちの姿が数えきれないほど脳裏に浮かんできます。今や日本、そして全世界にまでとても人気のある先輩たちも、みなこのステージから始まったのです。とても小さくわずか250人しか収容できない劇場ですが、世界に響き渡るAKB48というグループの名称を冠していることが本当に不思議に思えてなりません。あこがれの先輩たちが立ったステージに私たちも立ち、ステージの下にいる観客の熱い声援を受けられることは、美しい夢の中にいるみたいです。AKB48劇場は私の夢の第一歩です。私たちAKB48 Team SHはステージに対する尊敬と感動を携えて、私たち自身の、愛の旅をこれから始めます。
(PS:劇場のバックステージの化粧室で柏木由紀先輩の収納箱を見つけました。とても感激してドキドキしました)